40代の筋トレにパワーベルトは必要なのか?
トレーニングベルトは、パワーベルトやリフティングベルトとも呼ばれる。僕はベルト式2本と、レバーアクション式のパワーベルト1本を使ってきた。
40代になってから、筋トレで一番避けたいと思うようになったのが、痛みでトレーニングを長く休むことだ。
スクワットで腰が不安になる。
デッドリフトで腹圧が抜ける。
ベントオーバーローで姿勢を保ちにくい。
重量を上げたいのに、体の方が先に不安になる。
僕自身、腰を何度か痛めた経験がある。
そのため現在は、スクワット、デッドリフト、ベントオーバーローなどでパワーベルトを使っている。
ただし、パワーベルトを着ければケガを防げるとは考えていない。
フォームが崩れている。
今の自分には重すぎる重量を扱っている。
疲労や痛みがあるのに続けている。
こうした状態をベルトだけで解決することはできない。
それでも、腹圧をかける感覚をつかみやすくし、高重量で体幹を安定させる補助として、僕には欠かせない道具になっている。
この記事では、ベルト式2本とレバーアクション式1本を実際に使った僕が、それぞれの違いと、現在レバー式を中心に使っている理由を紹介する。
僕の結論は「種目と重量によって使う価値がある」
パワーベルトは、筋トレをする全員に必須とは思わない。
マシントレーニングや軽いダンベル種目が中心なら、急いで用意する必要はない。
一方で、
- スクワット
- デッドリフト
- ベントオーバーロー
- 高重量のオーバーヘッドプレス
など、体幹を安定させた状態で重量を支える種目では、使う価値が高いと感じている。
僕の場合は、重量が上がるにつれて腹圧を維持する難しさを感じるようになった。
そこでベルトを使うと、お腹を押し返す場所ができ、腹圧を意識しやすくなった。
スクワットやデッドリフトを継続し、今後も重量を伸ばしていきたい人なら、早めに使い方を覚えてもいいと思う。
ただし、初めてバーベルを持つ段階から、高価で硬いレバーベルトが必ず必要という意味ではない。
パワーベルトは腰を締めつけるだけの道具ではない
パワーベルトを初めて使った頃は、強く締めれば腰を守れると思っていた。
しかし、ただきつく巻くだけではうまく使えなかった。
僕が意識しているのは、ベルトに向かって腹部全体を押し広げることだ。
前だけにお腹を出すのではなく、横や後ろも含めて胴回りを広げる。
ベルトがその押し返す場所になることで、体幹を固める感覚をつかみやすくなった。
研究でも、ベルト着用によってスクワット中の腹腔内圧が高まったり、動作速度や主観的な負担感に変化が見られたりしている。ただし、それがそのままケガ予防を意味するわけではない。
僕にとってパワーベルトは、
腰を直接守ってくれる防具というより、腹圧を使って体幹を固めるための補助
という位置づけだ。
僕が使ってきたパワーベルトは3本
僕がこれまで購入したのは、次の3本だ。
- ベルト式2本
- レバーアクション式1本
実際に使った感想は、大きく違った。
| 種類 | 固定感 | 腹圧のかけやすさ | 向いていた使い方 |
|---|---|---|---|
| ベルト式1本目 | 普通 | 普通 | 軽めの種目、持ち運び |
| 安価なベルト式 | 弱い | 感じにくい | 現在はほぼ使用していない |
| P.L.Collegeレバー式 | 強い | かけやすい | スクワット、デッドリフトなど |
あくまで、僕が使った3本の比較だ。
すべてのベルト式が弱く、すべてのレバー式が優れているという意味ではない。
素材、厚さ、幅、サイズが変われば使用感も変わる。
ただ、僕が所有している3本の中では、P.L.Collegeのレバーアクションベルトが一番しっかり固定できた。
僕がレバーアクションを選ぶ理由
レバー式の一番の良さは、毎回ほぼ同じ強さで締められることだ。
ベルト式は、その日の体重や服装に合わせて穴を選べる反面、強く締める時に少し手間がかかる。
レバー式は、位置を先に調整しておけば、
- ベルトを巻く
- レバーを倒す
- すぐに同じ締め具合を作る
という流れで使える。
僕はスクワット、デッドリフト、ベントオーバーローで、この固定感を気に入っている。
お腹をベルトへ押し返した時の感覚が分かりやすく、セットへ入る前の準備もしやすい。
レバーを締めた瞬間に気持ちが切り替わる感覚もある。
これは性能とは別の話だが、高重量を扱う前のルーティンとして役立っている。
ベルト式にも使いやすさはある
レバー式を気に入っているからといって、ベルト式がすべて悪いわけではない。
僕は現在も、軽めのショルダープレスやアームカールなどでベルト式を使うことがある。
レバー式より軽く、持ち運びやすい。
体重が増減しても、その場で締める穴を変えやすい。
種目によって締め具合を細かく変えたい人にも、ベルト式は使いやすいと思う。
一方で、僕が購入した安価なベルト式の1本は、固定感が弱く、腹圧をかけるための支えとしては物足りなかった。
安ければ悪いとまでは言えない。
ただ、ベルトは巻ければ何でも同じではなかった。
最初の1本を選ぶ時も、価格だけでなく、幅、厚さ、素材、サイズを確認した方がいい。
P.L.Collegeのレバーアクションベルトを使った感想
僕が現在使っているのは、P.L.Collegeのレバーアクションベルトだ。
知人から勧められて購入した。
実際に使って良かったと感じているのは、
- 固定感が強い
- 腹圧を意識しやすい
- レバーで着脱しやすい
- 高重量種目へ集中しやすい
- レバーベルトとしては購入しやすい価格だった
という点だ。
スクワットとデッドリフトでは、現在もほぼ毎回使用している。
ただし、P.L.Collegeがすべての人に最適とは限らない。
公式の商品説明でも、ジムへ通い始めたばかりの人より、フォームをある程度身につけ、これから重量を伸ばしたい初・中級者向けとして案内されている。
僕も、基本的な姿勢や腹圧のかけ方が分からない状態で、レバーベルトだけを強く締める使い方は勧めない。
P.L.Collegeのデメリット
重くてかさばる
厚みと固定感がある分、一般的なベルト式より重く、ジムバッグの中でも場所を取る。
持ち運びやすさを優先するなら、ナイロンベルトや一般的なベルト式の方が扱いやすい。
最初はかなり硬い
購入直後は硬く、体へ沿いにくかった。
僕も最初は使いにくさを感じた。
使い続けるうちに少しずつなじんだが、初日から柔らかく快適に使えるタイプではない。
販売ページでも、週3回程度の使用なら、なじむまで1〜2か月ほどが目安として案内されている。
締め具合を変えるのに工具が必要
レバーの位置はネジで調整する。
体重が増減した時や、種目によって締め具合を変えたい時は、ベルト式のようにその場で穴を変えられない。
P.L.Collegeは最大8段階の調整が案内されているが、位置を変更するにはプラスドライバーが必要だ。
大会で使う人は公認状況を確認する
P.L.Collegeの商品説明では、IPF・JPA公認品ではないと案内されている。
大会出場を考えている人は、価格や使いやすさだけでなく、出場する団体の規定も確認した方がいい。
サイズは身長や体重だけで決めない
僕は身長180cm、体重86kg前後の時にLサイズを購入した。
使えないわけではないが、現在はMサイズでも良かったかもしれないと感じている。
ただし、
180cm・86kgならMサイズ
と判断するのは危ない。
同じ身長と体重でも、ウエストや胴の形は違う。
購入前に、ベルトを巻く位置のウエストを実際に測る必要がある。
P.L.Collegeも、リラックスした状態でウエストを測り、今後の体重増減も考慮してサイズを選ぶよう案内している。
届いた段階でサイズが明らかに合わない場合は、使用する前に交換条件を確認する。
革へ跡がついた後では交換できない可能性もあるため、最初の試着で妥協しない方がいい。
初心者でもベルトを使っていい。ただし順番は必要
初心者がベルトを使うこと自体は恥ずかしくない。
周囲の目を気にして、必要な道具を避ける必要もない。
ただし、
初心者ほど、最初から硬いレバー式を使うべき
とまでは思わない。
まずは軽い重量で、
- 基本的なフォーム
- 呼吸のタイミング
- 腹圧のかけ方
- 痛みのない動作範囲
を練習する。
そのうえで、スクワットやデッドリフトの重量を伸ばしたいなら、ベルトを取り入れる。
この順番が自然だと思う。
レバーベルトを使う場合も、最初から限界まできつく締める必要はない。
肋骨や骨盤に強く当たるなら、位置や締め具合を見直す。
ベルトを使うと体幹が弱くなるのか
僕自身は、ベルトを使ったことで腹圧をかけられなくなったとは感じていない。
むしろ、ベルトへ腹部を押し返すことで、腹圧の感覚が分かりやすくなった。
ただし、毎種目、軽い重量からすべてベルト任せにする必要もないと思う。
僕はウォームアップではベルトを使わず、重量が上がってから装着することが多い。
ベルトありとなしの両方で、姿勢と腹圧を確認している。
重要なのは「ベルトへ頼るか、頼らないか」という二択ではない。
ベルトを着けた状態でも、自分で呼吸と腹圧を作れているかだ。
腰に痛みがある時はベルトで続けない
ここは重要だ。
腰に痛みがある日に、ベルトを強く締めて予定どおりデッドリフトを続けることはしない。
ベルトを巻いても痛い。
軽い重量でも違和感が強くなる。
前屈や日常動作でも痛む。
そのような日は、重量を下げるか、別の種目へ変更する。
必要なら休む。
ベルトは、痛みを隠してトレーニングを続けるための道具ではない。
痛みが続く場合は、自分だけで判断せず、医療機関などへ相談する。
どんな人にレバーアクションが向いているか
僕が使った経験では、次のような人に向いている。
- スクワットやデッドリフトを継続している
- これから扱う重量を伸ばしたい
- ベルト式では固定感が物足りなかった
- 毎回同じ締め具合で使いたい
- 重さや硬さより固定感を優先したい
- 自宅や同じジムで使い、持ち運びの負担が少ない
反対に、
- バーベル種目を始めたばかり
- 軽さを優先したい
- 種目ごとに締め具合を頻繁に変えたい
- 大会の公認品が必要
- 体重の増減が大きい
という人は、一般的なベルト式や別の商品も比較した方がいい。
僕なら3本の中でどれを残すか
これまで使った3本のうち、どれか1本だけ残すなら、僕はP.L.Collegeのレバーアクションベルトを選ぶ。
理由は、スクワットやデッドリフトで一番固定感を得られ、腹圧を意識しやすかったからだ。
重い。
最初は硬い。
調整に工具が必要。
サイズ選びも難しい。
それでも、現在の僕が行っているトレーニングには一番合っている。
これは、レバー式がすべての人に必須という意味ではない。
ベルト式2本と比較した、僕自身の結論だ。
僕が使っているパワーベルト
P.L.College レバーアクションベルト
- レバー式で着脱しやすい
- 強い固定感を得やすい
- ネジ位置で締め具合を調整できる
- IPF・JPA公認品ではない
まとめ
パワーベルトは、40代の筋トレで全員に必須とは思わない。
しかし、スクワットやデッドリフトを継続し、重量を伸ばしたい人には使う価値がある。
僕自身は、
- 腹圧を意識しやすい
- 高重量で体幹を安定させやすい
- セットへ集中しやすい
という点に良さを感じている。
ただし、ベルトを使えばケガを防げるわけではない。
フォーム。
重量設定。
ウォームアップ。
疲労管理。
痛みがある時に引く判断。
これらが先にある。
そのうえで体幹を支える補助として使うのが、パワーベルトだと思っている。
ベルト式2本とレバー式1本を使った僕が、どれか1本を残すならP.L.Collegeのレバーアクションを選ぶ。
ただし、バーベル種目を始めたばかりなら、まず軽い重量でフォームと腹圧を練習する。
ベルトは、無理を通すためではなく、長く積み上げるために使いたい。
40代は追い込むな。積み上げろ。
FAQ
- 40代の筋トレにパワーベルトは必要ですか?
-
全員に必須ではありません。スクワットやデッドリフトなどで重量を伸ばしたい人には、腹圧と体幹を支える補助として使う価値があると感じています。
- 初心者でもレバーアクションベルトを使えますか?
-
使うこと自体に問題はありません。ただし、最初に軽い重量でフォームと腹圧のかけ方を覚えることが先です。P.L.Collegeも、完全な初心者より、技術を身につけて重量を伸ばしたい初・中級者向けとして案内しています。
- ベルトを使えば腰のケガを防げますか?
-
ケガを防げるとは言い切れません。腹圧を高めやすくし、動作を補助する可能性はありますが、フォームや重量設定、疲労管理の代わりにはなりません。
- ベルト式とレバー式はどちらがいいですか?
-
固定感と着脱の速さを重視するならレバー式、軽さや締め具合の変更しやすさを重視するならベルト式が向いています。僕が使った3本では、レバー式が一番合っていました。
- サイズは身長と体重で選べますか?
-
身長と体重だけでは決められません。実際にベルトを巻く位置のウエストを測り、販売元のサイズ表を確認する必要があります。
関連記事







コメント